月: 2021年11月

京橋賛歌(商人の街・京橋中央商店街)

事務員Mと大阪の京橋に行った。
法律相談を開催するらしい。
他人事みたいに言ってるけど,
開催するのはもちろん私だ。

大阪環状線や京阪電車の駅があり,
昔から開けている土地だな。
大阪以外の人もグランシャトーのCMは知っているだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=5W0zPH2dP1U

結構,このCMは好きだな。
大阪らしいリズム感
なんとなく漂う享楽
景気がよかった日本の象徴だな。
閉塞感などなく,
人が希望や夢をもって生きていた時代のように感じる。

そんな京橋。

ここは国道1号線できれいに隔てられる。
グランシャトーのある南側と北側
北側の方に京橋中央商店街がある。
昔からある地域の人のための商店街だ。

何年か後に
オフィス併設型のイオンモールができるらしい。
商店街の住民と話をしていて知った。
大型小売店舗の出店は届出制
届出→行政庁に一定の事項を通知するだけ
大型店舗の規制はいろいろと変わった。

昔は大規模な店舗の出店は百貨店法というのがあって許可制だった。
許可制→出店は原則禁止で個別の申請内容によって行政が禁止を解除

許可制から届出制になったのは規制緩和の趣旨
原則禁止の許可より届出の方が規制が緩い。
実際の運用は異なった。
ひと頃は地元の小売業者との協議がまとまらない限り,
届出を不受理とする運用がなされたのだ。
運用の目的は,小規模小売店舗の保護。
既存業者の経営を保護するための需給調整を行っていたのだ。

元々の規制緩和で大規模店舗の自由な出店ができるようになった。
自由な出店が認められると商店街が衰退。
廃業が相次ぎシャッター街になる。
大規模店舗も収益が下がると閉店して別の場所に出店。
行政の側からみると資源の流出と店舗跡地の問題が残る。
大規模店舗は地域より経済合理性だから,
地域に問題を残していったわけだ。

その土地に根付いている人を保護することが,
地域の繁栄につながるということだろう。

今は届出制の下,
大規模店舗は出店しやすい。
収益が継続して見込めるのであれば出店されることになるのだろう。

ただ,ここの商店街には,
大規模店舗に負けない何かがありそうだ。

グランシャトーもほとんどが廃業し,
かつての賑わいはどこかへ行った。

世の中は変わる。まさに生々流転だ。
万物の営みというのは一定のサイクルで繰り返されるらしい。
かつては土地の賑わいが失われることもあった。
そのたびに石碑に刻んで古き良き時代に戻そうとした先人もいた。
大阪の不屈の商魂だな。

学校に行った(教育と行政)

久しぶりに中学校に行った。
もちろん,私の出身中学ではなく,
仕事の上でだけど。
廊下や職員室,生徒制作の絵
少し面食らったところでは,「さすまた」が要所に置いてあったことだ。
大教大池田の事件があったからやろな。

私が子供の時分,学校は誰でも歓迎~なところがあって,
映画の割引券を配っている人
野良犬
卒業生
その他が普通に入ってくることができた。
私も卒業して何年か後に寄って,
給食を食べさせてもらったことがある。
悉く昔になりにけり,だな。

さて,
弁護士は学校に行くことも結構ある。
少年事件だと環境調整の鍵は学校にある場合が多い。
やさぐれた少年でも信頼していた教員の1人や2人いたりする。

今回は環境調整ではないけど,
中学校に行ってきた。
許可を得てうろうろしたけど,
弁護士だと警戒して誰も雑談に応じてくれん。
校長とは雑談ができた。
熱心な方やったな。
生徒制作の絵の話を聞いていたら,
昔の生徒やのに覚えてる。
さらに生徒の話を嬉々としてする。
校長にとって生徒のことが重大な関心事なんだろうな。
教育現場への悲観論もあるが,
校長と話をしているとそんな気持ちはどこかへ行った。

子供のころ
学校で過ごす時間は長い。
触れる者や話す人はその後の人格形成や大きく影響するみたいだな。
そんな学校
大学ほどではないが学内行政という厄介なものがあるらしい。
私は関係していないが,
組織体である以上,効率的に運営する必要がある。
まさに大人の事情というやつだな。
興味深く見ていきたいと思う。