大阪歴史博物館 ♪

電車の中釣り広告で,
あやしい絵展というのがあるのを知って観に行ってきた。

あやしい絵展 公式ホームページ


電車の中釣りは私の貴重な情報源。
タイムリーなネタが満載です。

さて,あやしい絵
世に知られた絵の3分の1ぐらいはやや怪しい沿革を持ってる。
人の情念が澱んでいるのですよ・・
今回の展示は知って楽しむ怪しさもあるが、
見て楽しむ怪しさだな。
冒頭の絵は橘小夢(たちばなさゆめ)の安珍と清姫
巻きついてますな。

夏の夕涼みにはちょうどよい絵がたくさん
場所は大阪歴史博物館
大阪城と大阪家庭裁判所のすぐ近く。

青木繁もあったな。
日本の神話の絵が多い。
黄泉比良坂(よもつひらさか)

黄泉比良坂と八咫烏 : クラシック音楽とアート


彼岸と此岸の境の坂
お盆らしい絵
黄泉比良坂は島根にあるらしい。
坂を上ると帰り道はない、
と言われているかどうかは知らん。

次も橘小夢
これは水魔
うん。エロティシズム。

金色ノ鮒 [The Fish of Gold] Ⅱ: 橘小夢の「水魔」の疑問、無事解決。

関係ないがこれはフュースリーの夢魔
デトロイト美術館所蔵

夢魔 (絵画) - Wikipedia


美女と異形の存在
どうやら洋の東西を問わないらしい。

安珍清姫の絵がたくさんあったな。
清姫が大蛇に化けて安珍を焼き殺す話で、
和歌山の道成寺に伝わる話。

あと幽霊とか怨霊の絵もたくさんありました。

・・しっかし、
中年男性の幽霊の絵って少ないな。

空の時計

空の時計

東大阪市
町工場が多い土地だ。
モノづくりの町として有名で世界も驚く技術や製品が生まれる土地。
私は用事があってたまに行くんだけど,いろんな人がおるな。

この前は正面から
自転車に乗ったランニング一枚のご老人が走ってきた。
鬼気迫る漕ぎ方のわりに自転車は速くない。
周囲に怜悧な眼光をまき散らして何かを叫んでる。

「~陛下の」「皇国」「~万歳」・・

前時代的なフレーズ
その軍国主義的な空気が私を遠ざけた。

鳥肌実中将の30年後みたいなご仁や。
(鳥肌実→演説家、お笑い芸人)

785ba3f9.jpg

聞くと地元では有名人らしい。

私の子供の時分を思い出したな。
こっちに来て私は祖母の家に住んでた。
田舎であったが、繊維工場がたくさんある土地だった。

私には全てが新鮮だった。
テレビが家庭にあり、都会に行けばマンションやビルもあった。
高速道路も整備されていた。

当然ながら終戦から随分時が経っていた。
当たり前だが戦火の煙など残滓すらない。

その頃の思い出だ。

近所に工場があり,正午と終業時に時報が鳴った。
今も地方に行くと町内放送や時報がある土地はある。
珍しくなったけどな。午後5時に蛍の光が流れたりする。
昔のパチ屋みたいや。
近畿地方でも田舎の方に行くと原爆投下の時刻に町内放送が流れて,
黙禱することもある。

工場の終業を告げるのはけたたましいサイレンだった。
このサイレンが鳴ると、たまに軍服と軍靴、ヘルメットの老人が玄関に来た。
そして言ったのだ。

「敵機襲来!退避せよ」

すると割烹着を着た祖母が、「全員退避しました」と真面目に応対し最敬礼したのだ。

「よし、お前も急げ」

老人は門扉を閉めて去った。

私は襖を開けて一部始終を見ていた。
珍妙ないでたちの老人もおかしかったが、それに応対する祖母も、当時の私にはたいへん滑稽に映った。

老人は近所の魚屋の隠居だった。
工場の終業のサイレンを聞くと、家族が止めるのも聞かず近隣に空襲がきたとふれて回るのだ。

「ご病気なのよ。面白がってはだめよ」

祖母は割烹着の裾で目頭を押さえていた。

今となってはずいぶん昔のことだけど。

2dbe02c2.jpg

写真は飛行時計
戦時中のものや。
SEIKOが第二精工舎だった頃のもの
12時位置,「12」と「時」の間にスモールセコンド(秒針)がある。
時計を振ると僅かだけど動く。
これは手巻式時計で6時位置のリューズを巻いて動力を得る仕組み。
すでに故障して巻き上げることはできないから,今動く動力が蓄えられたのは戦中ということになる。

祖母の夫は特攻隊で鹿児島の知覧にいた。

今日は終戦の日、である。

関西は旧盆

ここ最近は雨のせいか蝉の声を聞いてない。

数珠を操るような生命力あふれる蝉の声
アスファルトの照り返し
眩い白さの夏雲
それが大阪の夏なんだけどな。

今日からお盆らしい。
私は特にお盆特有の習慣がないのでいつも通りです。
私が働き始めたことろは,お盆には帰省する人がそこそこいた。
だんだんとお盆に帰省する若い人は減ってきたな。
最近は新型コロナのこともあって,その傾向が顕著だな。

まだ事務所ホームページも公開していないし,一般からの問い合わせはないやろな。
何かあったら直接,連絡ください。
事務所電話は一応転送電話にしております。

弊所の文字フォント

DFP金文体W5 TrueType

ようやく名刺ができまして人に差し出す機会も増えました。
最低限度の情報しか書かれていない簡素なものですが,
事務所名の字体に目がいくようです。

金文体といい,中国戦国時代の酒壺に刻まれていた文字をアレンジした字体です。

もともとの字体は解読困難な象形文字のようです。
これは弊所の設立と運営を手伝ってくださってる顧問の趣味です。

私も気にいっております。

さて,文字フォント(タイプフェイス・書体とも)
法的保護の局面では難しい問題があります。
著作権法,意匠法,不正競争防止法,そして民法・・
文字フォントには法的保護は認められないのが原則です。
文字は物事を伝えるための伝達ツールだからです。
絵画の絵具,彫刻の石のような位置づけ。ただし争いあり。
特定人に独占的に使用させるべきではないということが主な理由です。
しかしこれも「書」となると話は違ってきます。

蘭亭序

これぐらいになると美的要素が顕著で著作物性も問題ない。
王羲之の書の写しは,同じ「之」でも異なり,書いた人の個性が強い。
※現在も著作物性が認められるわけではありません。

昭和書体株式会社 闘龍書体

昭和書体株式会社これはアニメ鬼滅の刃で使われていた文字フォント
運筆やかすれ等に個性が認められます。

印刷用書体に著作物性が認められるためには,
従来の印刷用書体と比較して顕著な特徴を有するといった独創性を備え,
それ(フォント)字体が美術鑑賞の対象となりうる美的特性が必要とした判例があります。

文字は伝達ツールで,情報伝達機能を発揮する必要があります。
著作物性が認められるのは限定的でしょう。


字体そのものの美しさか,
字体が伝えようとしている概念なのか・・
そのフォントで書かれたものを見て何を感じるのか,
ということでしょう。


顧問契約と守秘義務

おはようございます。
私は住まいがずっと大阪で司法修習も大阪でした。なので大阪弁護士会や大阪地裁には馴染みがあったりする。
大阪はええな。
昔は商売してる人らの2月8月は暇とか言われていた。いわゆる,ニッパチね。
今は知らんし職種にもよるやろけど。で、暇なときは既存顧客へのサービスと勉強やな。
これは弁護士の仕事にも当てはまる。弁護士の勉強はそのまま仕事につながる。役立つ日に備えてがんばっていこ。

最近,顧問はやってるかと尋ねられる。
うちは一般的な募集はしていない。興味がある人は個別に聞いてください。
法律事務所の顧問というと会社のイメージがある。
今の顧問先は会社もあるけど,個人と個人事業者が多い。
個人の場合は月に1回程度,事務所に来ていただいて話をさせていただいたり,電話やメールで話をしたりしている。
月に1回の来訪を楽しみにしてくださってる方も多い。
それとか会社の代表者だけど個人と顧問契約をしてくれている場合もある。
関心を持たれている事柄とか,会社の経営に関することとか,プライベートで何かやらかしたっぽいときとか・・
いろいろ相談を受ける。法律以外のことは私に相談しても解決せんけどな。
これは弁護士が守秘義務を負っているから気兼ね得なく話せることも関係するんだろな。
弊所は関わり方も柔軟に対応するので,なんでも言ってみてください。

お祝いありがとう!

陣内法律事務所の開所祝いに、陣内弁護士が以前在籍していた事務所の事務員さんが祝福に来てくれました。

きれいなフラワーアレンジメントをいただき、ランチには美味しいお蕎麦で楽しい時間を過ごしました。

陣内弁護士の益々のご活躍を期待して👏 👏 👏 ❣

(陣内)
みんな,遠いところ来てくれてありがとう。
来てくれて本当に嬉しかったです。
私も弁護士登録して最初は何もわからんかった。
思えば,事務員さんに育てられたようなもんです。

それと小林さん
私が前の事務所にいた時からお世話になっている方で,開業準備時点からいろいろと手伝ってくださってます。
自分一人でできることは知れていることを実感しました。皆さんのご多幸を祈念しつつ・・
今後ともよろしくお願いいたします。

ちなみに・・
わかっているとは思いますが・・
念のため申し上げておきますと弁護士陣内優一は右から2番目です。
小林さんの方が,私よりも外見上,折り目正しい。
写真を撮るとは思ってなかったから,急いでシャツ着てネクタイを巻きました。

大阪の商人さん

天神橋筋商店街

弊所の商人支援
何をするかはまだ構想中です。
商人ってのは商法に規定があって,自己の名をもって商行為をすることを業とする者をいうらしい(商法4条1項)。
で,商人が行う売買などの商行為は一般人の取引と異なる場合があります。
ちなみに会社が事業のために行う行為は商行為です。

法律上の規定はともかく,弊所の商人支援の商人は,あきんど,の方がしっくりきます。
大阪の商人さんらの人情と商魂 好きなんですよ。
事業の名称や由来,歴史なんかをお聞きすると,夢とか信念,情熱が伝わってきます。
これは事業も人と同じで生まれてから消滅するまで,多くの人と関わり,付加価値を提供するからでしょう。
私もこうして事務所を構えることになり,その思いが少しづつではありますがわかるようになった気がします。
少しづつですが,話をしていきたいと考えております。
弊所が提供できる付加価値についても随時。

ウェブ会議で民事訴訟

先月に開業してとりあえずブログで情報発信していくつもりです。
ホームページは開設準備中です。
いや,開設するのは確実なので近日公開としときましょう。
開業してすぐは仕事もなく暇だと思っていましたが,幸いなことに依頼がぽつぽつと・・ありがたいことです。
全身全霊を取り組んでいきたいです。

今日も裁判ですが,
最近の民事訴訟はウェブ会議で争点整理を行うこともあります。
以前は電話会議で行うこともありましたが,ウェブ会議だと裁判官や相手の代理人の顔が見れますので,よりストレスなく進むように感じます。
事件によっては出頭して対面で議論するより進みます。
若干,気楽な感じで臨むことができますし,忘れ物の心配もありません。まだしたことないけど。
ちなみに今日はウェブ会議ではなく出頭です。
私は裁判官の一挙手一投足が気になりますので,とりあえずは出頭です。

7月1日に西天満で開業

もともとは他県で弁護士をやっておりましたが,7月1日付で大阪弁護士会に登録替をして西天満で開業しました。
住んでいる場所は大阪ですので,愛着のある場所での開業です。
大阪の商人やら商魂やら人情が結構好きです。
事務所名はシンプルに「苗字+法律事務所」としました。
私の苗字は陣内で,読み方はじんのうちです。
このブログでは日々のことや仕事なんかをつづっていきます。
大きな気持ちで生温かく見守ってやってください。