日が落ちると秋っぽい風が吹く。

先日は大阪地裁堺支部にいった。


堺は言わずと知れた大阪の政令指定都市。
堺と言えば,
千利休
水ナス
芥子餅
くるみ餅
打ち刃物
古代人の墓
線香とタオル・・

全国的に知られた特産品の類は大阪市より多い気がする。
地裁の堺支部,以前は趣(古い)がある建物だった。
建て替えてとてもスタイリッシュ(無機質)になった。
私は趣のある裁判所が好きだな。
事務所で商人支援とか言ってる以上,
堺の地を踏むと何となく身が引き締まる。

タイトルとは関係がないけど,
私は司法修習生の時によく堺にきた。

堺は大阪刑務所と少年鑑別所があることでも有名。
いずれも住宅街の中にある。ぽつんとな。
外から眺めると人がいる気がせず,
落莫とした佇まいの建物だ。
私も司法修習生の時はよく足を運んだ。
今は知らんけど,鑑別所には飲料の自販機があって,
少年に差し入れて渡すことができた。神戸の鑑別所はダメ。
「まあ,飲めよ。」とな。
テキトーな雑談から始めて,いろいろと話をしていく。
私が修習生の時に指導を受けていた先生は,
人への興味と関心が強かった。
これは弁護士の仕事で結構,重要なこと。
少年は関心を向けられていることが嬉しいらしく,
心を開いていたな。
現場を見て当事者と話をすること。
その上で,
少年事件の意見書は資料を参照することなく一気に書き上げていた。
裁判官に知っておいてほしいことが,
自然と浮かんでくるらしい。
書き上げた書面には,言い知れぬ威があった。
言い分や関係がある事情,そして事実
見聞きした者にだけわかる具体的な事実
これを法的に主張する。
その主張が当時の私には輝く礫のように感じられた。

修習生の指導担当になる弁護士には,
それなりの理由があるんだな,と。

ま,とりあえず真似でもしてみるか。

まるはのかつ丼


南海堺東駅西口前の信号を渡ってすぐ。
ここはかつ丼だけの店
卵とじなんだけど,出汁がポイントだな。
急いで昼食を食べて,地裁堺支部に。
そのあと鑑別所に行く。
それほど昔の話ではないけど懐かしく感じる。

私はのんびり食べるのが好きだけど,
当時は3分ぐらいで食べていた。