裁判所に行って,
警察署に行って,
拘置所に行って,
駅の本屋で立ち読みして,
電車で寝る,と。
そう。弁護士は仕事でどっか行くことが多い。
最近は若干,様変わりしてるみたいだけど。
で,せっかくだから昼ご飯でも食べる。
孤独のグルメに出てくる松重豊さんみたいなスタイル。
これに憧れている弁護士は結構,多い(に決まってる。)。
家裁の離婚調停で,
仲良かった時の晩御飯の話をして,
空腹になって,
トルコライス食べながら依頼者と反省会をする。
このB級感,なんとも言えん。
家裁に通うようになって,
私はトルコライスの山を崩す贅沢を覚えたのだ。
「人と食事するとおいしいっすね。」
依頼者の言葉はこころなしか寂寥を帯びていたな。
そう。裁判所では確かに何かが始まり,何かが終わるんだよ。
人生の場面が万華鏡のように広がってな。
一顆の破片が結びついては離れる。その繰り返しだ。
予測などできるはずもなく,
ましてや自然の法則を見出すこともできん。
でも終わってみるとそれなりに形にはなってる。
テキトーに投げ込んでも形にはなってる。
上のトルコライスや生け花みたいなもんだ。
さて,家裁の調停
離婚訴訟をするためにはまず調停
調停前置主義という。
一度は何かを誓い合った仲(・・だろう)から,
第三者を入れて話し合いませんか,と。
どれほど効果があるかどうかは知らん。
調停委員
人生経験豊富そうな男女のペア。
中小企業のオーナーとか地元の名士みたいな人が多いみたいだな。
離婚経験が一度以上あることは資格要件ではないだろうが,
それなりに話を聞いてくださる。
で,調停がまとまると若干上の方からエールを送ることが多い。
新型コロナが流行前は肩をバシバシ叩いて,
「次は面会交流!」とかいう調停委員がおったり。
そういえば,
今は積極的に受けていないけど離婚の協議,調停,訴訟が一番多かったな。
離婚の関係は最初に訴訟まで進むか,協議が調停かが何となくわかる。
それなりに相手の性格を知悉しているからだろう。
いろいろ考えさせられる,
家裁近くのトルコライス♪